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2009年10月 7日 (水)

閉鎖病棟

こんにちは。BrightAssistの岩元佳子です。

先日、精神科の閉鎖病棟に行きました。
私の幼い頃の憧れだった人のお見舞いです。

病棟入り口のドアのインターホンで用件を告げ、
扉の鍵を開けてもらい、看護士さんに病室を案内してもらいます。
他の入院患者さんたちは、
まるで子どものように私を凝視します。
精神科病棟に入るのは初めてで、
目に見えるものに大きく戸惑いながら、
わたしはまっすぐ前を見て歩きました。

ここにはいろいろな人が居ます。
うつや統合失調症のような心因性内因性の疾患の方も
アルツハイマー病・パーキンソン病
脳梗塞などの脳血管障害など脳の中枢神経の疾患の方、
アルコール依存症などの薬物中毒による疾患の方も。
解放病棟もありますが、
この閉鎖病棟は精神疾患の中でも重い症状の方が入院されています。

それまで持っていた精神科病棟のイメージとは全然違う
広々とした廊下、清潔そうなホール、明るい病室と、
イメージどおりに、勝手に外へ出られないドアの鍵と窓の鉄格子。
医療スタッフの詰所の前の部屋を覗くと、
シェルターのように頑丈そうな個室ユニットが並んでいました。

案内された部屋を見渡しましたが、
見舞いに来た其の人が居ません。
よく見ると窓際に見覚えのある面影の人が横たわっていました。
其の人はまだ50歳だというのに、老人のようになってしまってました。
アルコールの離脱症状が重く閉鎖病棟に。

丘の上に立つ病院の鉄格子の窓には、瀬戸の海が広がっていました。
天気も良く、穏やかな良い景色でした。

病室の洗面台に鏡がついてないことに違和感があり、、
見渡してみるとロッカーにも鏡がない。
廊下の向こうに見える手洗いにも鏡が無かった。
鏡そのものの物理的危険と、
鏡の中の世界を見ることの精神的危険があるのかなぁと考えました。

廊下の椅子に座り、其の人と二人で話しました。
私達の前をいろんな人が通ります。
運動のためなのか、広い廊下をひたすら往復する人が何人もいます。
突進するように歩く人、黙って静かに歩く人、
奇声を発する人、裸で歩く人、
独り言を言いながらずっと廊下を往復している人。
患者同士の会話が全く無いことも驚きました。

其の人が教えてくれます、
「彼らは、独り言を言ってるのではくて、僕らに見えない誰かと話してるんだ。
彼に話しかける声に応えてるんだよ。」

それが分かっていても、
社会の中で個人的にどう接していいのか、私には知識も経験も足りな過ぎる。

そこの閉鎖病棟は男性用で、50人ぐらいの方が入院していました。
それぞれに精神疾患を患い、それぞれに家族が居て、
それぞれが上っ面の言葉だけでは語れない、
それそれの思いを抱えて生きている。

社会から隔離された濃縮された空間。
ほんの1時間の濃い体験でした。

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