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2010年8月31日 (火)

祈り

この夏、広島平和記念資料館に行きました。
中学生の頃、修学旅行で1回、
大学の頃、インカレで広島に来たときに寄ったのが2回目。
今度で3回目です。

2年前、広島で住むことになり、
広島市の中心地を一望できるところに居を構えました。

陽炎の揺れる穏やかな町並みに、地獄の光景を重ねてみます。
一瞬の閃光と衝撃波、きのこ雲、黒い雨
ここからみえる景色一面が焦土と化し、
あの川にもこの川にも屍が溢れ、
目の前のこの峠にもたくさんの人が倒れて…

広島市民になったからには、やはり行かなくてはと、
使命感のようなものがあり、やっと先日行って来ました。

少女の頃のように、ご飯も喉に通らなくなるようなショックも、
青年期のような真っ直ぐで鋭い社会義憤も、
あの頃のと同じようには感じませんでした。
その時、その歳でないと感じられないことがあるんだなぁ。

四十代半ばの私は、また違う感じ方。
とりわけ、原爆の子のモデルである佐々木禎子さんの生涯を思うと、
正義感と自己愛に満ちた若い頃の私と、
いろいろな事を知り、
自分のことよりも大切に想い愛する人のいる今の私では
伝わってくる悲しみの深さが違いました。

禎子さんがどんな想いで鶴を折ったのか、
禎子さんのご家族はどんな想いでその折鶴を見ていたのか。
生きたいと祈ったに違いない。
生きていて欲しいと祈ったに違いない。

被爆当時の市中人口はおよそ35万人。
その一人ひとりの当たり前のささやかな日々が一瞬で吹き飛ぶ。
一人ひとりの悲しみを目の当たりにすると、
健康な心を持った人なら、誰でも心が動かされると想います。

それを国家レベルの話に移したならば、たちまち情勢は変わります。
今年8/6のルース駐日大使の広島平和記念式典出席に関連し、
クローリー米国務次官補が自身のツイッターで
「広島では、謝罪することは何もないが、
戦争の影響を受けたすべての人々に配慮を示す」と
ツィートしたことは記憶に新しいですね。
平和の実現のために、
平和な社会では決して許されない殺戮が公認される。
何たる矛盾。

と、敢えていろいろな視点に自分を置くと、
別のものが見えてくる。

祈世界平和
まずは、家庭の平和から。

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コメント

こんばんは。
おばちゃんになってから、2回だけですが、広島平和記念資料館に行きたくなって出かけました。
子どものときとは、もちろん違った受け止め方をしたし、テレビでナレーションやBGM付きの映像で見るのともぜんぜん違う。
やはり、ホンモノに自分の目や感性で直接触れることって大切ですね。
いっぱい感じて、いっぱい考えて、ステキに歳を重ねていきたいですね。

投稿: K-Tops@た | 2010年9月 3日 (金) 19時40分

K子ちゃん、ありがとう。
そうそう、自分で感じることって大切ね。
山に登る時はテッペンを目指し、
岬に行くなら、サスペンスドラマのクライマックスのような
崖っぷちの先っちょを目指す。
しなかったことを後悔するより、
したことを反省するほうがいいと言ってた貴女。
K子ちゃんは、ステキな歳を重ねてるに違いないと思ふ。

投稿: よしこ | 2010年9月 6日 (月) 15時37分

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